今回は理学療法士の国家試験(以下:国試)を勉強中で中々模擬試験で結果が出ずに勉強方法に悩んでいる方の助けになる記事となるようにまとめていきますので参考にしていただけると嬉しいです。
実際に私も経験し、多くの学生に相談されて試した結果、一番効率が良かった勉強方法をお伝えしていきたいと思います。
結論からお伝えしていきます。国試は1問につき5択であり、その中から正しいものもしくは誤っているものを1~2個答えを選んでいきます。勉強範囲がとにかく広いので丸暗記は向かないと考えます。(失敗する方はこちらの勉強法の方が多い印象です)
ではどうするか?:具体的には過去問を繰り返し挑戦していくことが近道だと思っております。そして採点をして答え合わせをしていくのですが、ここで一番重要なポイントがあります。5択の内の外れの4択の勉強も一緒にしてしまうという方法です。詳しくは4パートに分けて解説させていただきます。
- ①おススメの教材
- ②どれくらいの時期から準備するといいのか?
- ③模擬テストを行う前に知ってるべきこと
- ④模擬テスト後の答え合わせの仕方
どうにか少しでも3~4年間の最終関門の参考になればと思っております。
①おススメの教材
医歯薬出版 理学療法士 作業療法士国家試験必修ポイント専門基礎分野シリーズです。
おすすめのポイント
使ってみての感想ですが、過去何年間分の分野別かつ同系統の問題が編集されており、比較的他の参考書よりも解説が丁寧である点と考えます。
ここ数年の教科書も同様にデザインされているようでした。
その他の参考書も赤い透けるシートを使って覚えるデザインの教科書等も様々な各出版業者さんから創意工夫されたデザインの参考書が販売されていますので本屋さんで吟味してみるのもいいと思います。
②どれくらいの時期から準備するといいのか?
ここは端的にお伝えしていきます。個人差がある部分ですが基本的には学校の教育課程やスケジュールによりますが臨床実習(サマリー発表なども含めて)が終了してから取り組むのがいいと思います。
理由は全く異なる知識の勉強というわけではないのですが実習でのレポート作業(臨床推論の部分の統合と解釈:認知プロセス)の知識と国家資格に必要な知識の毛色が違う点があげられると考えます。
どういうことか?これは私見が入り、かつ若干脱線してしまいますので、ざっくり記載しますが
実習で要求される知識は対象者に対して「症状の評価」や「全体像の把握」から治療立案に至るまでの臨床推論が大部分を占めており、考察力の学習が主となります。⇒実際に働く分には必要な知識ではありますが国試で必要となる知識とはやや異なると思います。
対して国試で必要となる知識は考察力というよりは、Q:人間のPHはいくつですか?A:7.40±0.05です。のような本当に単純な知識の量が重要となります。
③模擬テストを行う前に知ってるべきこと
この部分は理学療法士ではオスキーで使われている理学療法検査の実施方法と実施する意義の部分についてはしっかりと知識があったほうがいいと思います。
なぜなら理学療法の国試は実地問題(午前午後各20問合わせて40点、配点3点:120点)と一般問題(午前午後各80問合わせて160問、配点1点:160点)。総得点は280点満点です。そのうち合計得点が168点以上かつ、実地問題の得点が43点以上であると合格となります。(※正確には日々問題などにより若干合格点数は低くなることが多いです)
このうち実地問題には上記の検査手技についての問題が多く出題されており、ここが取れると点数が安定するからです。なのでこれは実習でも使い、馴染みのある知識だと思いますので確実に覚えておきましょう。
注意!実習が終わってから国試期間に入るまでに若干の時間の余白(実習のまとめの発表や卒論など)がありここで上記を忘れてしまうと時間をlossしてしまうので注意すると円滑に学習できると思います。
④模擬テスト後の答え合わせの仕方
冒頭で示させていただきましたが、ここが一番重要な部分だと思っております。
積み重ねは必要ですが効率が良く例年出題される新しいタイプの問題にも対応できる方法と考えます。
まずはわかりやすく実際の例題でご説明していきます。
このような問題が出題されて正解は5という形で答え合わせをしていく方が多く上記のような質問に対して適切な検査は「5番なんだなあ」と記憶して、勉強していく方が多い印象です。また教材でも答えの5に対しての解説がなされているものを多く認めます。
この方法でも間違いではないのですが設問に対して答えの組み合わせを一つ覚えただけなので国試のような出題範囲が限りなく広い試験対策としては時間がかかりすぎるためおすすめはしません。
なので上記の例題から参考にすると下記のようなスタイルの勉強方法をお勧めいたします。
このように各選択肢の内容の意味を一緒に学習する事で似たような問題は概ね対応することができます。実際に違う選択肢で「運動負荷試験に含まれるのはどれか?」など少し違う見方からの質問というのは多々見られます。
実際にやってみると本当にどんどん結果が出てくるのがわかりますのでお勧めいたします。
終わりに:4年間の実習を含めた教育機関は大変なことも多く、教育費も大金がかかっている場合が多く認める印象です。なのでこれを読んでくださった皆様に国家試験は1発で合格して安心して国家試験終了後、就職までのつかの間の期間をゆっくりと休んだり、学生最後の思い出を作れる一助になればとお祈り申し上げます。
では今回はこれ終わりです。
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