新卒理学療法士におすすめの就職場所

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今回は新卒理学療法士さんや1~3年目ぐらいの初学者の理学療法士さんにおすすめの就職場所について私の経験などからお伝えしていこうと思います。

実際に最初選ぶ就職先は給料などの条件以外は何もわからない状況で活動をしていく方が多いと思います。なので少しでも後悔しない就職先探しができるように参考になるように記事を作っていきたいと思います。

新人の頃から転職に興味があり、実際に10年以上総合病院や単科病院、介護領域で仕事をしてきた経験から理学療法士として今後も収入を伸ばしつつ働いていくという前提でお伝えしていきます。

結論からお伝えしていくと大きく分けて2通りだと考えております。①総合病院、②専門病院が良いと考えます。その理由は最近の手取り40万overの求人や自費リハビリで求められている人材が回復期病棟での勤務が〇〇年以上や総合病院での勤務経験が求められる事が多いからです。

新人さんは右も左もわからない時なのでリハビリについて多くの事が経験できる上記のような職場にお勤めできるチャンスがあればおすすめいたします

ここからは各パートに分けてその理由やメリットデメリットについて記載していこうと思います。デメリットを回避するためにはその部分を職場見学の時に質問するのも良いと思います。

  • 総合病院を選ぶメリット・デメリット
  • 専門病院を選ぶメリット・デメリット
  • 介護保険領域を選ぶメリット・デメリット
  • まとめ

総合病院を選ぶメリット・デメリット

①総合病院のメリット

ⅰ)多様な患者様に関わることができるです。

いろいろな疾患の方に関わるというのは理学療法士として、色々な経験を得られる場面であり、それを実践で治療に関わることができるので後々とても大きなアドバンテージになりますので、ここは一番のメリットと考えています。

ⅱ)多職種が集まりやすい

単科の病院では勤務していないようなコメディカル(医師以外の医療従事者で医師と協同で医療業務を担う人)が総合病院では勤務されていることが多く、色々な専門職と関わることができ、専門知識を容易に得やすい環境だと思いますのでおすすめの理由です。また、リハビリテーション部門としても人数が多く同期も多くなりやすいので人間関係も作りやすい印象です。

ⅲ)母体がしっかりしている

総合病院は会社として、母体がしっかりとしている所が多い印象なので給料や賞与などのカットやいきなりの解雇(病院の規定を順守している場合)等は稀である印象です。

ⅳ)新人教育にラダー制やマニュアル化しているところが多い

新人さんにとっては最初は何から勉強していいかわからずできないことだらけで大変な日々を最初の内は過ごすことが多いと思います。総合病院では新人さんが自己学習を迷わなくていいようにマニュアル化された新人指導やラダー制といったシステムを採用している職場が多い印象であり、理学療法士としてわかりやすく仕事に入っていけると思います。

②総合病院のデメリット

ⅰ)忙しい

総合病院ではリハビリ職員の人数に対して患者さんの方が明らかに多い環境である職場が多いので忙しいという部分はあります。リハビリ職の医療報酬の受け取り方が20分で1単位なので経営上その日の上限(24単位)や週の上限’108単位)を超えなければなるべく多く働いてもらったほうがいいので、看護師さんのように隙間時間的な時間はなく患者さんが平均的にいつでも多い病院では毎日業務が少なくなることはないです。加えて患者さんの入れ替わりなどによる書類業務などもさらに増えます。

ⅱ)安定している?

上記のメリットで母体がしっかりしていると記載しましたが、逆に言うと安定しているので給料も昇給しにくいという部分はデメリットと考えます。主な昇給は役職人事となりますがこちらも多くの人材が勤務している総合病院では選ばれるのは至難の業と考えます。

ⅲ)職員が多い

人が多いのが苦手な方はこちらもデメリットになると思います。人が多いと人間関係のトラブルに発展する事が多くあります。特に多いのは上下関係で嫌になる方が多いと思いますので新人指導の過程で特定の上司と絡むことが多くなるような職場はリスクはあると思います。

ⅳ)メンタルが不安定な対象者が多く、身体的なリスク管理が必要

急遽入院されて、体調が悪い方や体がうまく動かせずメンタル的に落ち込んでいる方と接する必要があり、関わるスタッフは精神的に堪える仕事になりやすいと思われます。また、医学的にリスク管理が必要な方にも介入する必要がある場合があるのでスタッフに係る精神的ストレスは少なくはないでしょう。

専門病院を選ぶメリット・デメリット

①専門病院のメリット

ⅰ)専門的知識が得られやすい

やはりここは専門病院ならではの専門知識に特化して勉強していけるところだと思います。特にスポーツリハビリや小児リハビリ、循環器疾患等の特殊な患者さんが集まる病院で従事された方はその業界で重宝されますのでいい点と言えます。そしてスペシャリストともいえるのかもしれません。転職先として大学や専門学校の講師となる方も多い印象です。

ⅱ)医師(Dr)と関わる機会が多い

総合病院と比較すると専門病院は規模的には小病院であることが多いので医師と関わる機会が多く、医師を交えた勉強会等をしている施設が多いように思われます。リハビリも基本的には解剖学的な知識等の医学知識が重要なのでそういった知識が豊富な医師と勉強会ができる機会があるのは望ましい環境と言えるのかもしれません。

ⅲ)疾患特有の特定治療機器に触れる機会が多い

疾患に合わせた治療機器に触れる機会が多くなり、その機器をしっかりと使えるだけでもその業界では一人前と呼ばれる人材と言えるでしょう。

②専門病院のデメリット

ⅰ)単科病院なので次の就職先も領域が狭まりやすい

専門的な知識に特化している分その領域で欲される人材になっているため、転職先としては幅は狭い可能性があります。ただ1つ目の職場での実績があればそこまで悲観するデメリットではない様子です。

ⅱ)小~中病院であることが多いから職員数が少ない

職員数が少ないことからこそ起きる人間関係のトラブルはダメージが大きいです。加えて職種も少ないことが多いので知識が偏りやすい印象です。また同期がいない場合も多々ありますので、メンタル的にしんどい可能性はあります。

ⅲ)忙しい

この部分は総合病院でも記載しましたがやはり病院は業務量は多い印象です。単科になると外来患者さんのリハビリも件数としては多い印象です。加えて患者さんの入れ替わりなどによる書類業務等はあります。

ⅳ)メンタルが不安定な対象者が多く、身体的なリスク管理が必要

こちらも体調が悪い方や体がうまく動かせずメンタル的に落ち込んでいる方と接する必要があり、関わるスタッフは精神的に堪える仕事になりやすいと思われます。また、医学的にリスク管理が必要な方にも介入する必要がある場合があるのでスタッフに係る精神的ストレスは少なくはないでしょう。

③老健施設や介護保険領域を選ぶメリット・デメリット

①介護領域のメリット

ⅰ)生活期の対象者と関わることができる

病院施設での従事では入院中の方が多いので、なかなか生活感がでず、実際にご自宅でしている能力の把握が難しいですが介護領域では生活しながら利用される方が多いので実生活でできない部分に対して直接介入することができるのはメリットだと思います。

ⅱ)多人数に対して関わることができる

法律的には医療保険では20分1単位で1対1での算定になるのですが、介護保険では1~2時間で時間単位の請求となります。なので多人数の利用者さんに対して1人で1~2時間運動機能に対して介入していく流れになるので同じ時間でも見れる人数は介護保険の方が多いとも言えます。

ⅲ)医療的リスクが少ない

生活をされている中でご利用になる方が多いので急変などのリスクは少なく、安心して運動療法を行うことがしやすい環境であると思います。

ⅳ)給料が良いところが多い?

初任給を比べると最近は介護保険領域の方が給料がいいところが増えてきている傾向です。ただし、業者が複数ありますので業者による差はあります。

②介護領域のデメリット

ⅰ)医学的知識が身につきにくい

メリットで医療的リスクが少ないと記載しましたが逆に言うとその部分を学ぶ機会が少なくなるので、新人さんからずっと介護領域に従事していると稀に起きる急変に対応できない場合を多く認めます。そして、どういう症状が出たら医療機関への受信を促すのがいいかなどの判断もなかなか難しいと考えられます。

ⅱ)対象者1人に関わる時間が少ない

先ほどメリットに多くの対象者に関わることができると記載をしましたが、その反面1人当たりに関わる時間は少なくなりやすい印象です。なので身体検査やプログラムの立案に時間がかかる新人や若手職員には難易度が高い印象です。なので熟練者向きと言えるのかもしれません。

ⅲ)職員人数が少ない

ここは専門病院のところでも記載しましたがここでも同様に介護領域ではリハビリ職員は少人数であり、同期などはなかなか望めない印象ですので人間関係を構築していくのが難しい可能性はあります。

まとめ

ここまで長くなりましたがまとめです。

冒頭にも記載しましたが理学療法士として働いて、収入を向上させていくという事を前提に新卒理学療法士のおすすめの就職先を記載します。

自分がおすすめするのは総合病院や単科病院をお勧めします。やはり理学療法士も医療人として扱われており、現状の求人の傾向から考えると収入が高い求人は条件として医療人医学的知識の獲得としての経験のある理学療法士を求めている求人に多いからです。

特に近年理学療法士の質という部分をどうにか評価して給料に反映させようとしている業者も出てきている印象です。

また介護保険領域は対象者を治療するという力が付きにくいのは一人にかける時間が少ないというところが一番ネックになります。上級者になると評価や治療プログラムの立案のスピードが速いので、それでも経験は積み重ねていけますが初級者には難しいと思います。

なので新卒者や1~3年目ぐらいの初学者の皆様で転職を考えている方はぜひ少しでも参考なると嬉しいです。

では今回はこれで終わりですー。

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